マツダ ユーノス500 20G 制作記 3/31/24 フルスクラッチ■EUNOS500 20G(XEDOS6) |
今日からいよいよ複製編です。 シリコン型ですが、左端のトップゲート式と、中央のアンダーゲート式があります。 経験上、下からゆっくりと充填されるアンダーゲート式の方がうまくできることが多いです。 また原型は、右端のように角から角へ空気が逃げるように配置するのが基本です。 |
まずは原型を粘土に埋め込みますが、型離れに優れることで有名な「ほいく粘土」を使いました。 以前100均の粘土を使ったことがありますが、原型に喰らいつき厄介でした。 原型は角ばっていないので前述のように斜めにしていません。 シャーシは微妙に後ろを高くしています。 |
ブロックで壁を作り、湯口やランナーになる部材も埋め込みます。 シリコンはランティスのときに使った造形村の「EXシリコン」を今回も使用します。 硬化剤を入れるときは簡単な計量器を使用します。 |
シリコンを型に流し込みますが、経費削減のため途中何度か古い型をさいの目に刻んだものを入れかさ増しします。 ところで今回シリコンが流し込みの最中から固まってきました。 以前はじっくりと6時間くらいかけて固まっていったので、気泡も自然に抜けたのですが大失敗です。 |
どうも気温や・湿度が影響しているようです。
使用に耐えるかどうかは型を開くまで分かりません。
固まったら粘土を外し、離型材の変わりにシリコン部をラッカー塗料で筆塗りし(写真を撮り忘れました)、同じように反対側の型を作ります。 他の部品にも着手します。 |
実はもう1種類シリコンを購入していました。 こちらは着色もされていて混ぜ具合も分かりやすく、流動性や気泡の抜けも良好でした。 ただEXシリコンは\2625、ウェーブは\4179でした。ボディには約5kgも使用していますので悩ましいです。 どなたかお勧めのシリコン知りませんか? |
レジンキャストには初めてですが、ウェーブのグレータイプを使用してみました。 流してみましたが、シリコン代をケチってボディとシャーシを一度に型取ったため、全体に流れる前に固まってしまいました。 また型が気泡だらけで成型品がボコボコです。やはり型は作り直しです。 |
今度はボディとシャーシを別々で型取ります。 粘土は今回はPRO-HOBBYの「シリコン反転用粘土」を使用しました。 「ほいく粘土」は開封後は硬くなっていき2度使用は辛いですが、こちらは最初からかなり柔らかいです。 そしてシリコンはマチウリ様に教えていただいたものを早速購入しました。 |
型締めにはマジックテープ付きのバンドを使用します。 小物部品は何とか使えるレベルで成型できました(シートのバックル部は全く流れていませんが・・・)。 透明部品も一度グレーキャストで流動性を確認します。おおむね良好です。 |
クリアーパーツにはクリスタルレジンを使用します。 主剤と硬化剤を撹拌すると気泡が沢山出来ますが、容器の中で10分程放置しておくと綺麗に気泡が抜けます。 この状態になってから型へ流し込みます。硬化時間が24時間と長いため可能な方法です。 また収縮・変色も少なく好きな材料です。 |
グレーキャストのテストで気泡が出来る箇所が分かってますので、予め充填させておいてから流し込んでやると綺麗に抜けます。 磨りガラス状ですが、後でクリアーを吹くと十分に透明度が上がります。テールランプのメッシュもお手軽加工ですが、それらしく見せるには効果的だと思います。 |
シリコン用の離型剤の代わりにラッカー塗料を代用していましたが、面倒になってきたのでシリコン間、レジン間兼用のスプレーを購入しました。
怪しげな(笑)パッケージですが使い勝手は良好です。 不良成型品を山と積みつつも、ようやく使えそうな部品が出来てきました。 |
久しぶりの更新ですがいよいよ塗装です。 まず下地処理後ホワイトを吹きます。 ボディ色はマルーン+色ノ素「マゼンダ」+パールパウダー(レッド)で調色しました。 「色ノ素」はなんか玄人っぽいから(笑)使ってみました。ちょっとパールと赤みが強くなりすぎたみたいです。 |
マルーン+ブラック+レッドブラウン+クリアーで調色した色をオーバーコートし、色調を整えました。 まだ少し違う感じがしますが、まぁ良しとします。 クリアーパーツにはスモークとクリアブルーを若干混ぜたクリアーをたっぷりと吹きました。 |
フロントグリルやリフレクターには「アルティメイト ミラークローム」を使いました。
下地が汚いのでうまく使いこなせていません。グリルには墨入れをします。 とりあえず我慢できずにフロント周りの部品に色を塗ってみましたが中々いい雰囲気です。 |
シートはグレーFS36622で塗装後、同色にクリアーを混ぜたものを吹き、皮の質感を表現してみました。 ダッシュボードは写真により全然色が違い、本当の色が分からなかったため適当です。 タイヤはホイール部をブライトシルバーで塗装後艶消しクリアーを吹きマスキングします。 |
タイヤブラック+艶消しブラックでタイヤを塗ります。 エンブレムはMD-5500で製作しました。本当は紺・金・銀ですが印刷がつぶれた為、線幅や色を試行錯誤して白黒の2色で何とかそれらしくなりました。 リアの500は銀です。MD-5500は販売終了直前にオークションで購入しました。 |
ボディは蛍光クリアー/クリアー塗り重ねた後、2000番のペーパー+タミヤコンパウンド+コーティングポリマーで研ぎ出しました。 「磨きで角出し→部分補修→失敗し全体再塗装→振り出しに戻る」を何度も繰り返し酷い色むらになりましたが、 それでも自然光を当てるとかっこ良く輝きます! |
高品位専用紙で印刷したメーターを貼り、0.2mmの透明エンビ板でカバーしました。 窓枠には半艶黒+艶消黒+白少々で調色したものをマスキングして吹き付けています。 ハイマウントストップランプはミラーフィニッシュを貼り付けた上に着色した0.4mm透明プラ板を貼りました。 |
テールランプにもミラーフィニッシュ貼りました。テールランプの周囲はマジックで黒くしています。 ミラーフィニッシュは初めて使いましたが全然うまく貼れませんでした。テールランプを被せたらあまり気にならなかったので良かったです。 |
リアのシートベルトの作成です。汎用のディテールアップパーツを使用しました。 ベルトは裏に両面テープを貼り付け、グレーに着色しています。 |
サイドウィンドウは0.2mmのエンビ板から切り出しました。 モールは0.4mmの洋白線です。写真では分かり辛いですが、モールの内側にはゴムの表現として黒の伸ばしランナーを貼り付けています。 それぞれ「ウルトラ多用途S・U クリヤー」をエナメル溶剤で溶いたもので貼り付けました。 |
フロント側のシートベルトはドア内張りに取り付けました。 ベルトは瞬間接着剤で固めてあり、組み立てるとBピラーにくっついている様に見えます。 小物の部品の塗装も進めます。 |
リアエンブレムは2mmプラ丸棒の輪切りを塗装し、自作デカールを貼りました。 フロアマットは#400のペーパーに薄くグレーを吹き、色むらを活かしてみました。 |
ウィンドウは初めヒートプレスで作りましたが、中々平滑に出来なかった為、平板に変更し無理やり接着しました。 ルームミラーとドアミラーにはミラーフィニッシュを台紙ごと接着しました。 タイヤは重量感を出す為に僅かに設置面を削りました。実はランティスも全車削っています。 |
ようやく完成です!いざ完成してみるとボディ形状などやり直したい所が一杯ですが、 ユーノス 500らしさは再現できたと思います。10年品質を目指し開発されたこの車、今後10年間は私のお気に入りの作品となりそうです。 まだカラバリを作りますが、1台目が完成してホッとしています。 |
カラバリは次の2台を制作します。 コーラルシルバーMc.はブライトシルバー+グレーFS36320+パープル少量+パールパウダー(ホワイト)で調色しました。 ブレイブブルーMc.はブルーFS15050+色の素(シアン)+ブラック+パールパウダー(バイオレット)で調色しました。 |
メイプルレッドMc.より遅れること約3ヶ月、ようやくコーラルシルバーMc.が完成しました。 そして更に10ヶ月遅れでブレイブブルーMc.が完成しました。ブレイブブルーに関してはオーナー様からのご指摘で、今まで白っぽく塗装していたシートをベージュに調色しました。 |