マツダ ロードスター(ND型) 制作記 3/31/24 フルスクラッチ■ROADSTER Type ND(MX-5) |
塗装を開始しました。予定通り、フィニッシャーズのクロームシルバー、メタリックレッド、ガイアのクリアーレッドの順で塗り、最後にクレオスのスーパークリアーを吹き付けました。 |
内装も同様に塗りますが、不必要な部位はディティールが埋まってしまうのを防ぐためにマスキングしました。 |
ボディを乾燥させている間に他のパーツを塗装します。まずはインテリアの皮の部分です。 ジャーマングレーを吹き、その上から凹部を僅かに残すようにPLM66ブラックグレーを吹きました。 グラデーションがワザとらしくならないように、ほとんど塗り潰す感じです。 |
ここでタチカワの「FINEPOINT SYSTEM 0.05」という、0.05mmの極細油性ペンを用意します。 この赤色でステッチを描き込んでみました。 そのままではちょっとコントラストがきつくて不自然ですね。 |
ブラックグレーにクリアを混ぜ、薄く希釈したものをオーバーコートして皮の質感表現すると同時に、ステッチを全体に馴染ませました。 ダッシュボードとドア内張りも同じ方法で塗装しています。 |
ドリンクホルダーを製作します。 3.5mmのプラパイプを薄くカットしますが、厚さを均一にするのは中々難しいので次のように作ります。 まず適当な長さに切ったプラパイプを両面テープでプラ板に貼り付け、その両サイドに0.5mmのプラ板を貼ります。 紙ヤスリを貼り付けた木のブロックで0.5mmプラ板に接触するまでパイプを削ると綺麗に厚みをそろえることができました。 |
パイプは塗装して貼り付けました。 センターコンソールはタイヤブラック、ハンドルはジャーマングレーで塗装し、シルバー部はエナメルのクロームシルバーを筆塗りです。 シフトノブのシャフトは洋白線で作り、塗装後削って素地を出しました。 ハンドルのエンブレムは自作デカールです。 |
モニターとメーターパネルは紙に印刷したものを貼り付けました。 ダッシュボードはタイヤブラックで塗装。 シルバー部やダイヤルの印字等の細かな部分はエナメルの筆塗りです。 |
ドアトリムの下部もタイヤブラックで塗装し、取手の部分はエナメルの筆塗りです。
エアロボードは0.5mmのピンバイスで開口しました。 フロアはまだ未塗装ですが、内装はほぼ出来上がりです。 |
ロドスタは3色同時に制作していました。 実車はまず赤と白が公開されたので、1色追加して赤白黒or赤白青で作ろうかと思いましたが、 華やかに演出したかったので最終的に赤青黄としました。3色並べて一つの作品のつもりです。 また赤のメタリックはマストだったので、青黄もメタリックにしました。特に黄は金色にはしたくなかったので色々と悩みました。 |
悩んだ末、次の色に決定しました。 ブルーは順に「クロームシルバー、スパークリングブルー、クリアーブルー、クリアー」で塗りました。写真はクリアーブルーを吹く前の状態です。 イエローは順に「クロームシルバー、レモンイエロー、クリアーイエロー、クリアー」で塗りました。写真は同じくクリアーイエローを吹く前の状態です。 |
純正の内装色は黒一色で面白くないので、外装色に合わせて内装色も変えてみました。 ブルーの内装は、最近マツダが力を入れているホワイトレザー仕様です。 まず下地として、ベースホワイトに少しニュートラルグレーを混ぜたものを吹きました。 ステッチは上で紹介の0.05mmの黒マジックで描き込んでいます。 |
次にホワイトに少量のイエローとクリアを混ぜたものを凹部を残すように全体に軽く吹きつけ、オフホワイトのレザー調に仕上げました。同時にステッチもグレーになって全体に馴染みました。 ブルー&ホワイトのクールな仕様です。 |
次にイエローです。まずレザー部の下地として、ウッドブラウンを塗りました。 ステッチはここでも0.05mmの黒マジックによる描き込みです。 |
次にサンディブラウンにクリアを混ぜたものを、やはり凹部を残すように全体に吹き付けました。ステッチもダークブラウンになって良い感じです。
イエロー&ブラウンは、ロドスタらしい開放感溢れるカラーとなりました。 さて、みなさんは赤・青・黄のどの色がお好みでしょうか? |
ボディは1週間乾燥させてから研ぎ出しました。 プレスラインが崩れたり、角出しをしないように要所要所にマスキングテープを貼りながら作業しました(結局角出しは多々ありましたが)。 内装は全体をジャーマングレーで塗装し、フロアはニュートラルグレーの砂吹きです。 |
エンブレムを製作しますが、フロントのエンブレムは結構大きくて目立つので、今回はデカールではなく立体的に作ろうと考えていました。 以前から光硬化パテを使ったモールドの作り方を色々なサイトで研究していたので、自分なりにアレンジして試してみました。 まずインクジェットプリンタ用の透明シールに、エンブレムを中抜き状態で印刷します。 そしてそれを透明プラ板に貼り、印刷面側に光硬化パテを盛ります。 |
次に裏側から3〜5秒光を当て、未硬化部分の光硬化パテをシンナーと歯ブラシを使って洗い落としました。 少しガタついていますが思ったよりうまく出来ています。「ROADSTER」の文字も潰れてはいますが、実物は高さ1mmもありませんのでこれで十分。立体的になって良い感じです。 こうして目処が立った正にその時に、相互リンクしている「Ws43様」からメールと共にとある物が届きました。 |
なんとマツダエンブレムの自作エッチングパーツです!しかもサイズ違いで4set分! この時はまだ3台制作中であることは伏せていたのですが、サイズ・数量、そしてタイミングもドンピシャです。 パテ製よりシャープな上リアルメタルなので、手作り感がぐっと少なくなりました。 数日後直接お会いして色々とエッチングのノウハウを教えていただいたので、次作では自分も挑戦してみたいと思いました。 |
ドアミラーとルームミラーの鏡面は、0.1mmの洋白板で作りました。 |
クリアーパーツを仕上げます。 ヘッドライトは余分な部分を削り落として形を整えます。その他のパーツもバリを取ってペーパーで磨きます。 その後クリアーをたっぷり吹き付け、コンパウンドで磨きました。 リアコンビランプの赤い部分は表からクリアーレッドを塗っています。 |
裏面はメッキシルバーを塗りましたが、ヘッドライトの一部はブラックで塗っています。 今回リフレクターとレンズは一体で作ったので、クリアーレジンの塊となっています。 見る角度によってはレンズ効果で内部が少し歪んで見えますが、全体的には狙い通りに出来ました。 |
フォグランプやサイドマーカーも裏面をメッキシルバーで塗って貼り付けています。 |
ウィンドウは四国オー集時はNCのキットを流用していましたが、フィッテングがイマイチだったので0.3mmの塩ビ板で作り直しました。 バキュームやヒートプレスではなく、手で曲げ癖をつけただけです。 |
ウィンドウ枠は全体に黒サフを吹いた後、裏面と外周のゴム部をマスキングしてクリアーを吹き、軽く研ぎ出しました。 最近クリアーのパーツを接着するときは「ハイグレード模型用セメダイン」を使用しています。 速乾ではないのでゆっくりと作業できるし、 粘度が低いので瞬間接着剤用のノズルも使えて中々便利です。 |
タイヤはタイヤブラック+艶消し黒で塗装。ホイールはブラック+シルバーで調色したガンメタで、ナットとセンターのエンブレムはエナメルのシルバー筆塗りです。 アンテナは複製したものの精度的に使えなかったので、基部のみ残して洋白線で作り直しました。 |
ハイマウントストップランプのレンズ部は、クリアーレッドのランナーを伸ばしたものを埋め込んで再現しました。 |
ネームプレートは厚手の写真用用紙に印刷したものをカットし、断面と裏面をマジックで黒く塗っただけです。 |
以上で「ロードスター(ND型)」の制作記は完結です。お付き合いありがとうございました。