愛車を作ろう!Full Scratch Modelling Cars

マツダ ロードスター(ND型) 制作記 3/3

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■ROADSTER Type ND(MX-5)


マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_187 マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_188 マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_189  塗装を開始しました。予定通り、フィニッシャーズのクロームシルバー、メタリックレッド、ガイアのクリアーレッドの順で塗り、最後にクレオスのスーパークリアーを吹き付けました。

マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_190 マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_191 マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_192  内装も同様に塗りますが、不必要な部位はディティールが埋まってしまうのを防ぐためにマスキングしました。

マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_193 マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_194 マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_195  プレスのエッジを削らないように注意して中研ぎします。 中研ぎは600〜800番の結構荒めのペーパーやスポンジヤスリを使い、更に当て物をして塗面のうねりを無くすこと注力します。 面が滑らかでもうねっていると、光を当てたときにラインが歪んで格好悪いですからね。
 中研ぎ後クリアーを吹き最終磨き前の状態です。写真ではうまく伝わりませんが、結構イメージに近いメタリックレッドになってくれました。中々格好良いです!

マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_196 マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_197 マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_198  ボディを乾燥させている間に他のパーツを塗装します。まずはインテリアの皮の部分です。 ジャーマングレーを吹き、その上から凹部を僅かに残すようにPLM66ブラックグレーを吹きました。 グラデーションがワザとらしくならないように、ほとんど塗り潰す感じです。

マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_199 マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_200 マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_201  ここでタチカワの「FINEPOINT SYSTEM 0.05」という、0.05mmの極細油性ペンを用意します。 この赤色でステッチを描き込んでみました。 そのままではちょっとコントラストがきつくて不自然ですね。

マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_202 マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_203 マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_204  ブラックグレーにクリアを混ぜ、薄く希釈したものをオーバーコートして皮の質感表現すると同時に、ステッチを全体に馴染ませました。 ダッシュボードとドア内張りも同じ方法で塗装しています。

マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_205 マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_206 マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_207  ドリンクホルダーを製作します。 3.5mmのプラパイプを薄くカットしますが、厚さを均一にするのは中々難しいので次のように作ります。 まず適当な長さに切ったプラパイプを両面テープでプラ板に貼り付け、その両サイドに0.5mmのプラ板を貼ります。 紙ヤスリを貼り付けた木のブロックで0.5mmプラ板に接触するまでパイプを削ると綺麗に厚みをそろえることができました。

マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_208 マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_209 マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_210  パイプは塗装して貼り付けました。 センターコンソールはタイヤブラック、ハンドルはジャーマングレーで塗装し、シルバー部はエナメルのクロームシルバーを筆塗りです。 シフトノブのシャフトは洋白線で作り、塗装後削って素地を出しました。 ハンドルのエンブレムは自作デカールです。

マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_211 マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_212 マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_213  モニターとメーターパネルは紙に印刷したものを貼り付けました。 ダッシュボードはタイヤブラックで塗装。 シルバー部やダイヤルの印字等の細かな部分はエナメルの筆塗りです。

マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_214 マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_215 マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_216  ドアトリムの下部もタイヤブラックで塗装し、取手の部分はエナメルの筆塗りです。 エアロボードは0.5mmのピンバイスで開口しました。
 フロアはまだ未塗装ですが、内装はほぼ出来上がりです。

マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_217 マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_218 マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_219  ロドスタは3色同時に制作していました。 実車はまず赤と白が公開されたので、1色追加して赤白黒or赤白青で作ろうかと思いましたが、 華やかに演出したかったので最終的に赤青黄としました。3色並べて一つの作品のつもりです。 また赤のメタリックはマストだったので、青黄もメタリックにしました。特に黄は金色にはしたくなかったので色々と悩みました。

マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_220 マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_221 マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_222  悩んだ末、次の色に決定しました。
 ブルーは順に「クロームシルバー、スパークリングブルー、クリアーブルー、クリアー」で塗りました。写真はクリアーブルーを吹く前の状態です。
 イエローは順に「クロームシルバー、レモンイエロー、クリアーイエロー、クリアー」で塗りました。写真は同じくクリアーイエローを吹く前の状態です。

マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_223 マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_224 マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_225  純正の内装色は黒一色で面白くないので、外装色に合わせて内装色も変えてみました。 ブルーの内装は、最近マツダが力を入れているホワイトレザー仕様です。 まず下地として、ベースホワイトに少しニュートラルグレーを混ぜたものを吹きました。 ステッチは上で紹介の0.05mmの黒マジックで描き込んでいます。

マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_226 マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_227 マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_228  次にホワイトに少量のイエローとクリアを混ぜたものを凹部を残すように全体に軽く吹きつけ、オフホワイトのレザー調に仕上げました。同時にステッチもグレーになって全体に馴染みました。 ブルー&ホワイトのクールな仕様です。

マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_229 マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_230 マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_231  次にイエローです。まずレザー部の下地として、ウッドブラウンを塗りました。 ステッチはここでも0.05mmの黒マジックによる描き込みです。

マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_232 マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_233 マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_234  次にサンディブラウンにクリアを混ぜたものを、やはり凹部を残すように全体に吹き付けました。ステッチもダークブラウンになって良い感じです。 イエロー&ブラウンは、ロドスタらしい開放感溢れるカラーとなりました。
 さて、みなさんは赤・青・黄のどの色がお好みでしょうか?

マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_235 マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_236 マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_237  ボディは1週間乾燥させてから研ぎ出しました。 プレスラインが崩れたり、角出しをしないように要所要所にマスキングテープを貼りながら作業しました(結局角出しは多々ありましたが)。 内装は全体をジャーマングレーで塗装し、フロアはニュートラルグレーの砂吹きです。

マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_238 マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_239 マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_240  エンブレムを製作しますが、フロントのエンブレムは結構大きくて目立つので、今回はデカールではなく立体的に作ろうと考えていました。 以前から光硬化パテを使ったモールドの作り方を色々なサイトで研究していたので、自分なりにアレンジして試してみました。 まずインクジェットプリンタ用の透明シールに、エンブレムを中抜き状態で印刷します。 そしてそれを透明プラ板に貼り、印刷面側に光硬化パテを盛ります。

マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_241 マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_242 マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_243  次に裏側から3〜5秒光を当て、未硬化部分の光硬化パテをシンナーと歯ブラシを使って洗い落としました。 少しガタついていますが思ったよりうまく出来ています。「ROADSTER」の文字も潰れてはいますが、実物は高さ1mmもありませんのでこれで十分。立体的になって良い感じです。 こうして目処が立った正にその時に、相互リンクしている「Ws43様」からメールと共にとある物が届きました。

マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_244 マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_245 マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_246  なんとマツダエンブレムの自作エッチングパーツです!しかもサイズ違いで4set分! この時はまだ3台制作中であることは伏せていたのですが、サイズ・数量、そしてタイミングもドンピシャです。 パテ製よりシャープな上リアルメタルなので、手作り感がぐっと少なくなりました。 数日後直接お会いして色々とエッチングのノウハウを教えていただいたので、次作では自分も挑戦してみたいと思いました。

マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_247 マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_248 マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_249  光硬化パテとエッチング製のエンブレムを紹介しましたが、思い返すと今まで色々な方法で製作していました。
 ランティスは「くろま屋」さんに発注したインレタです。非常に高精細でメタリック感もバッチリですが、貼り直しは出来ません。
 次にALPSのプリンター「MD-5500」で自作したデカールで、先のインレタにせまるクオリティです。白・メタリックが印刷できるALPSのプリンターは正に神器です。
 最後は根性の手加工。立体感は抜群です。

マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_250 マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_251 マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_252  ドアミラーとルームミラーの鏡面は、0.1mmの洋白板で作りました。

マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_253 マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_254 マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_255  クリアーパーツを仕上げます。 ヘッドライトは余分な部分を削り落として形を整えます。その他のパーツもバリを取ってペーパーで磨きます。 その後クリアーをたっぷり吹き付け、コンパウンドで磨きました。 リアコンビランプの赤い部分は表からクリアーレッドを塗っています。

マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_256 マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_257 マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_258  裏面はメッキシルバーを塗りましたが、ヘッドライトの一部はブラックで塗っています。 今回リフレクターとレンズは一体で作ったので、クリアーレジンの塊となっています。 見る角度によってはレンズ効果で内部が少し歪んで見えますが、全体的には狙い通りに出来ました。

マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_259 マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_260 マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_261  フォグランプやサイドマーカーも裏面をメッキシルバーで塗って貼り付けています。

マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_262 マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_263 マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_264  ウィンドウは四国オー集時はNCのキットを流用していましたが、フィッテングがイマイチだったので0.3mmの塩ビ板で作り直しました。 バキュームやヒートプレスではなく、手で曲げ癖をつけただけです。

マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_265 マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_266 マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_267  ウィンドウ枠は全体に黒サフを吹いた後、裏面と外周のゴム部をマスキングしてクリアーを吹き、軽く研ぎ出しました。
 最近クリアーのパーツを接着するときは「ハイグレード模型用セメダイン」を使用しています。 速乾ではないのでゆっくりと作業できるし、 粘度が低いので瞬間接着剤用のノズルも使えて中々便利です。

マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_268 マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_269 マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_270  タイヤはタイヤブラック+艶消し黒で塗装。ホイールはブラック+シルバーで調色したガンメタで、ナットとセンターのエンブレムはエナメルのシルバー筆塗りです。 アンテナは複製したものの精度的に使えなかったので、基部のみ残して洋白線で作り直しました。

マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_271 マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_272 マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_273  ハイマウントストップランプのレンズ部は、クリアーレッドのランナーを伸ばしたものを埋め込んで再現しました。

マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_274 マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_275 マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_276  ネームプレートは厚手の写真用用紙に印刷したものをカットし、断面と裏面をマジックで黒く塗っただけです。

マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_277 マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_278 マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_279  ベース固定用のナットをセンターコンソール下に納めました。 ナットは接着せず、またセンターコンソール自体も車体へは両面テープで貼り付け、メンテし易いようにしています。
 さて正に完成目前、ヘッドライトのフィッティングがイマイチだったので納まり部の底をカリカリと削っていたら・・・やってしまいました! 「何の苦行だよ!」と泣きそうになりましたが、気を取り直して部分塗装し誤魔化しました。 そんなドタバタがありましたが遂に完成です!

マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_280 マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_281 マツダNDロードスター フルスクラッチ制作記_282  短期制作を目指したものの、結局7ヶ月ほど掛かりました。でも3台で7ヶ月と考えればまぁまぁでしょうか。 何より実車&プラモデル発売前に完成してホッとしています。 NDロドスタの模型をいち早く手に入れた男として、ひと時の間優越感に浸りたいと思います(笑)
 また3台制作して正解でした。3車3様の個性がありますし、並べると相乗効果でより格好良く見えます。 実車もこんな内外装色があったらいいのにと思います。

以上で「ロードスター(ND型)」の制作記は完結です。お付き合いありがとうございました。



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