愛車を作ろう!Full Scratch Modelling Cars

模型撮影ブースver.2

自作の模型撮影ブース


photobooth2_01 photobooth2_02 photobooth2_03  デジカメをXZ-10に買い換えたのを機に、撮影ブースも作り直すことにしました。 Ver.1で気になっていたのは次の2点。背景紙が痛みやすい&丸棒を貼り付けるのが面倒なことと、光源をもっと安定したものにしたい点でした。
 この点を改良すべく、写真のような材料を調達しました。

photobooth2_04 photobooth2_05 photobooth2_06  まずは5mm厚のスチレンボードを写真のようにカットします。細切りにしたものは、ブースの底面と背面材の補強材です。両面テープで貼り付けました。

photobooth2_07 photobooth2_08 photobooth2_09  底板、背板、側板をビニールテープで組み合わせます。 次にポリプロピレンのシートを用意し、緩くカーブさせながらブース内に両面テープで貼り付けます。

photobooth2_10 photobooth2_11 photobooth2_12  樹脂製のコの字形状のモールを、底面の前部に貼り付けます。 これが背景紙を乗せた時のストッパーとなり、背景紙の交換が容易に出来るようになりました。 因みに背景紙のサイズは四つ切(392mm×542mm)です。

photobooth2_13 photobooth2_14 photobooth2_15  次は照明です。まずは適当なダンボールで写真のようなフードを作ります。 こちらは折り目をつけておき、折りたためるようにしています。 そして内側全面に「省エネシート」を貼り付けます。「省エネシート」で無くても良いのですが安かったため購入。とにかく光を乱反射させるものを貼り付けます。

photobooth2_16 photobooth2_17 photobooth2_18  天面に穴を開け蛍光灯のソケットを差込み、ガムテープで固定します。 蛍光灯は1個でも良いかもしれませんが、できるだけ均一な面発光にしたかったので2個用意しました。 ブース本体の天面には半透明のポリプロピレンのシートを貼り付けます。 たわみ防止のため、前方にはあまったコの字のモールを貼り付けました。
 これでブースの完成ですが、今回は面倒だったので本体の方は折りたたみ式にしませんでした。

photobooth2_19 photobooth2_20 photobooth2_21  照明のフードですが、側面が垂直だと光の回り込みが弱いかなと思い、修正して角度をつけました。 そしていよいよ点灯式。いい感じでブース内が均一な光で満たされています。 右は実際の使用状況です。簡易レフ版を追加したりするなどの微調整はあった方が良いですが、とりあえず無調整でもそこそこいい感じで撮影出来、セッティングが随分と楽になりました。

photobooth2_22 photobooth2_23 photobooth2_24  先日の横浜オー集で、nanapapa様よりブログで模型撮影について紹介していると伺ったので、早速参考にさせていただきました。 天面の一部に黒画用紙を置き、背景にグラデーションをつけることが出来ます。最後に収納方法ですが、フードは蛍光灯を外して折り畳み、本体内に収めることができます。 今回はお試しで簡便な方法で製作しましたが、後日剛性のある素材でもっとコンパクトに収納出来るものを作りたいです。
 使い勝手等については次回更新時に紹介します。

photobooth2_25 photobooth2_26 photobooth2_27  折角絞り調整できる「XZ-10」を購入したのでその効果を確認しました。 左がF2.8で撮影したもの。ヘッドライト付近にピントを合わせましたがリアがボケています。 中央がF8で撮影。若干のボケはあるものの、リアタイヤまで何とかピントが合い面目躍如といったところです。 残念ながらこのカメラではF8までしか絞れませんが、当面常用出来そうです。 背景紙はB3のクリアーファイルに保管。 ファイルの状態で色を選べるのでちょっと便利です。

photobooth2_28 photobooth2_29 photobooth2_30  背景色を変えて色々と撮影してみました。
 まずは背景にグラデーションを付けて撮影。黒はコントラストがしっかりとしており、ウィンドウへの光の映り込みも少な目です。各部のディティールもよく見えて、見栄えの良いものとなっています。 ただ若干スケール感が物足りなくも感じます。グレーも落ち着いた感じで中々です。 白はややくすんで見えます。

photobooth2_31 photobooth2_32 photobooth2_33  続いてボディと同系色の青系の背景です。 濃い目の背景ではボディ色も強調されていい感じです。やや作為的に見えるか? ただボディ色と色が近くなると、やはり背景に溶け込んでしまってメリハリが無くなってしまいます。

photobooth2_34 photobooth2_35 photobooth2_36  赤系の背景ですが、用意したのが極端な色だったのでちょっとミスマッチですね。 コントラストがきつ過ぎですし、ボディに背景色が映りこんでボディ色が濁ってしまっています。 薄茶はそれほど悪くありません。

photobooth2_37 photobooth2_38 photobooth2_39  最後に緑系の背景ですが、こちらもボディに背景色が映りこんでボディ色が変わってしまい、ちょっとイメージが違ったものになってしまいました。

photobooth2_40 photobooth2_41 photobooth2_42  ここからは背景にグラデーションが無いパターンです。
 まずは黒。上方からの光が強くなりますので相対的にフロントがやや暗くなっていますが、全体の光の映りこみは一番艶かしいのではないでしょうか。 グレーも同様ですが、白はグラデーション有りと同様、やっぱりくすんでしまいました。

photobooth2_43 photobooth2_44 photobooth2_45  青系の背景も基本的にグラデーション有りと同様の傾向で、左端以外は今一です。

photobooth2_46 photobooth2_47 photobooth2_48  グラデーションが無いとやはりちょっと背景が寂しいですね。 特に薄い色では間が持たない感じがします。

photobooth2_49 photobooth2_50 photobooth2_51  背景色は今まで「無彩色」「同色」「補色」が無難かなと思っていましたが、「同色」「補色」は結構難しく、「無彩色」が一番無難です。 また背景にグラデーションを付けるか付けないかは結構悩みどころで、模型として見せるならグラデーション有り、スケール感を優先させるなら無しといったところでしょうか。 これから色々と試し、意外な色の組み合わせやベストなセッティングを見つけていきたいです。


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