BMW318i KATTUS SUPERTURISMO '94 制作記GAMMA MODELS 1/43 ガレージキット■BMW318i KATTUS SUPERTURISMO '94 |
まずは全体を見て、バリを除去したり気泡を埋めたりします。大きな気泡は周囲をえぐり、光硬化パテで埋めます。 ウィンドウのバキュームパーツはフィッティングが面倒&平滑度を上げるために、塩ビ板で作り直すことにします。 |
サイドウィンドウの枠がガタガタです。また実車は上の写真のようにもっとカクカクした形状です。 削って仕上げるにしてもピラーが邪魔で難儀しそうなので、ピラーを切り取って仕上げることにしました。 次にウィンドウ形状に切り出したプラ板を用意します。 |
ウィンドウ枠にポリパテを塗り、切り出したプラ板にメンソレータムを塗って押し付け、ポリパテを硬化させます。 硬化後プラ板を取り外してペーパーで修正し、枠の形状が整いました。 サイドが直ると前後も気になりだし、フロントの枠もプラ材で作り直しました。 |
リアの枠も作り直しました。サイドウィンドウは外嵌め出来るようにプラ材を貼って段差をつけました。結局いつもスクラッチでやってる方法とほぼ同じになってしまいました。 またサイドウィンドウはドア側へ少し差し込めるようにしたかったので、溝を追加しました。 |
フロントグリルは裏からリューターで削ってある程度薄くした後0.7mmのピンバイスで両端に穴を開け、デザインナイフ等で全体を開口しました。 プラ板で縦桟も追加しました。あまり綺麗に加工出来ませんでしたので、後でもう少し整えたいと思います。 |
各モールはいまいちです。上の実車写真と比べると、サイドは太すぎで、リアは下がりすぎです。またフロントは右側が傾いています。 |
よってモールは全て削り取ってしまい、プラ板で作り直すことにしました。全体の磨きもやり易くなるのでこの方がよいと思います。 ノーズのグリルの部分もモールドがはっきりしていなかったため、削り込みました。 |
リアのランプも透明部品に置き換えるために削り落とし、全体がすっきりしました。 天井裏は、先に加工した窓枠との段差をポリパテで埋めて均しました。 |
筋彫りを直しますが、いつも大体次の様な方法で筋彫りをしています。 まず目立てヤスリや厚めのエッチングソーを使い、太くなっても構わないのでまっすぐ・滑らかに筋彫りします。 次に溶きパテを盛り、今度は薄いエッチングソーで彫り直します。溶きパテで材質が均質、かつ適度な硬さになるので細くシャープに彫り易くなります。 溶きパテ〜筋彫りは数回繰り返します。 |
削り取ったモールを作り直しました。フロントとリアは厚さ0.14mm、幅1mmのプラペーパーです。 サイドは0.5mmの角棒で、貼り付け後角を少し削って丸めました。 |
ドアノブの凹みはモールドが中途半端だったので、しっかりと彫り直しました。 ドアノブ自体はエッチングパーツですが、そのまま貼り付けると浮いた感じで不自然に見えたので、一段落とし込みました。 |
キットのキドニーグリルはエッチングで再現されていますが、ちょっと立体感が不足気味です。 1/43と言えど、大きくて目立つ上、BMWのアイデンティティでもありますのでここは作り直すことにします。 グリル形状に切り出したプラ板の上に、0.14x0.5mmのプラペーパーと0.25mmのプラ材を交互に接着します。 左右同時に作り、左右で微妙に間隔が異なってしまうのを防ぎます。 |
接着したプラ材をグリル形状にカットし、ボディに合わせてみました。縁取りのパーツはキットの物をそのまま使います。 立体的になったんではないでしょうか。 |
キットのコンソールパネルはちょっとそのままでは使いたくないですよね。 スイッチを全部削りとって、プラ板や伸ばしランナーで作り直しました。 実車と少し違うところがあったり、あまり綺麗には出来ていませんが、元の状態よりかは良いでしょう。スイッチの幅は0.5mmですので、粗も肉眼では気になりません。 |
シートベルトのモールドは削り落としました。 シフトノブは根元のみ残して切り飛ばし、洋白線と光硬化パテで作り直しました。 |
シャシーは収縮して長さがボディと合っていないため、前輪の車軸あたりでカットして調整しました。 車体裏はディスプレイ状態では見えないので気にしない派ですが、延長した部分は一応ポリパテでディティールを繋いでおきました。 |
次にロールケージを作ります。ランナーから切り取り、パーティングラインを処理しました。 しかし...。インストと全然違う形です。どう組み合わせても車体にうまく納まりそうにありません。 ネットでこのキットの完成写真を見つけましたが、あれ?インスト通りです。 どうやら異品のようです。この手のキットでは異品・欠品はよくあることと聞いたことがあります。 |
当初の予定に反してロールケージを自作することにしました。「手を抜いちゃ駄目よ」ということでしょうか(笑)
1mmの洋白線を四苦八苦しながら半田付けしました。本当はもっと複雑な形状ですが、汚い溶接部が磨き辛くなってしまうので妥協して簡素化しました。 車軸を1.5mmの洋白線で作り、ホイールの位置も決めました。なかなかいい感じです。 |
ハンドルの形状が気に入らなかったのでプラ板で修正しました。 またキットでは足元に何も無かったので、ペダルとフットレストを追加製作しました。 マフラーは真鍮パイプに置き換えています。 |
フロントグリルを開口しましたので、ラジエーターに見立てた壁を追加し、中が見えないようにしました。 ホイールハウスも横から見ると反対側が見えてしまっていたので壁を追加しています。 シャシー前後にはベース固定用のM4ナットを取り付けました。完成後、覗いても見えないところは非常にアバウトな作りで済ませました。 ルームミラーも無かったのでプラ板で作りました。 |
ホイールはそのまま組むと真ん中に穴が開いていて、ナットがブレーキディスクの上に乗っかってしまいます。 ここも何か部品が足りないようです。プラ板で穴を塞いでおきました。 最初に切り飛ばしたBピラーは薄く削りこんでおき、再利用します。 |
Bピラーは室内側を追加工作し、ウィンドウを内と外から挟み込むようにしようと思います。 サフを吹いて下地処理が完了しました! |
ボディ色はベースホワイト→ガイアカラーのピュアホワイトで仕上げました。 クリアを1回塗装後デカールを貼ります。まずは大判のデカールから。これだけで1日掛かりました。 チェッカー柄の部分は4枚で構成されていますが、うまく柄が合わなかった所はタッチアップして誤魔化しました。 ゼッケンのデカールは透けたので、まず自作の白デカールを貼りました。 |
完全ではないですが、気にならないレベルまで透けを抑えることが出来ました。 残りのデカールを貼りましたが、結局デカール貼りだけで3日掛かりました。 レースカーや痛車を作りこなしている方は改めて凄いなと思いました。私には向いていないみたいです。 1日乾燥させてから軽く中研ぎを交えて3回ほどクリアを吹き重ねました。 |
メーターはデカールですが、トイっぽいのでネットで見つけた実車の写真を印刷して貼りました。 厚みが気にならない所では無理にデカール化しない方が綺麗に仕上がると思います。 ハンドルのエンブレムは直径約1mmですが、何とか拡大鏡無しで手塗り出来ました。まだ老眼は大丈夫のようです(笑) その他小物類も塗り、ミラーと消火器にはミラーフィニッシュを貼りました。 |
内装は白かと思いきや、実車の映像を確認すると真っ黒でした。 シャシーとロールケージは半艶黒、シートとハンドルは艶消黒、ダッシュボードはタイヤブラックで塗り分けましたが、 真っ黒以外の何者でもないですね(笑) シートベルトはミュージアムコレクションの物を使用。ビニール系の為毛羽立ちも無く、素材自体に色が付いているので切断面も色付きで使い易かったです。 |
クリアーを更に3回ほど吹き重ねてから、#1200〜#2000のペーパーとスポンジやすりでデカールの段差をなくした後、タミヤのコンパウンドで研ぎ出しました。 あちこち角出しやデカールの破損があったため、タッチアップしまくりです。その後、窓枠と室内を塗装するためにマスキングしました。 |
セミグロスブラックと艶消しブラックを1:1で混ぜ、極少量のホワイトを加えたもので窓枠と室内を塗りました。 次に削り取ったテールランプを再現するために、L字型に曲がった適当なブリスターパックを用意します。 |
現物あわせでブリスターパックからテールランプを切り出します。ヘッドランプはキットのものを使います。分割ラインを表からマスキングして塗装します。 |
何だか汚いラインになりましたが、黒デカールの細切りの方が良かったかな? また、今にも塗装がはげそうだったので、軽くクリアーを吹いて押さえておきました。 次に裏からクリアーオレンジとクリアーレッドを吹き、その上から予め筋目をつけたミラーフィニッシュを貼りました。 最後に外周を黒マジックで塗りました。 色が付くと黒ラインの乱れもあまり気にならなくなりました。 |
各ウィンドウは0.2mmの塩ビ板から切り出しました。ホイールは写真のような部品構成になっています。 全ての部品をエポキシ接着剤で接着し完成です! 当初の予定より手を加えた箇所が多くなりましたが、それでも丁度1ヶ月で完成しました。 絶対的な体積・面積が少ない分、さくさくと作業が進みましたが、このあたりも小スケールモデルの楽しさかもしれません。 |