愛車を作ろう!Full Scratch Modelling Cars

マツダ 靭(SHINARI) 制作記 1/2

1/64 フルスクラッチ

■SHINARI


マツダSHINARI(靭) フルスクラッチ制作記_001 マツダSHINARI(靭) フルスクラッチ制作記_002 マツダSHINARI(靭) フルスクラッチ制作記_003  トミカサイズのミニSHINARIです。トミカ新製品のエイプリルフールネタとして3月から作り始めましたが間に合わず、時機を逸しました。 同一車種のスケール違いを作っているので良く分かりますが、フルスクラッチと言えど体感的には1/24の1/10〜1/5くらいの労力で作れます。 内装をトミカなどから流用すればもっと短時間で制作できるでしょう。 フルスクラッチを初めて挑戦される方はこのくらいのサイズで試されるのも良いかと思います。

マツダSHINARI(靭) フルスクラッチ制作記_004 マツダSHINARI(靭) フルスクラッチ制作記_005 マツダSHINARI(靭) フルスクラッチ制作記_006  サイズが小さいのでポリパテのブロックから削り出すことにします。 まずはホイールアーチ部をカットしたプラ板で写真のような箱を作ります。 ホイールアーチ部に適当なペンのキャップを置き、箱の中にポリパテを詰めて固めます。キャップやプラ版にはメンソレータムを塗ってくっつかないようにしておきます。 出来上がったブロックは漫画チーズの様で何かいい感じ(笑)

マツダSHINARI(靭) フルスクラッチ制作記_007 マツダSHINARI(靭) フルスクラッチ制作記_008 マツダSHINARI(靭) フルスクラッチ制作記_009  サイドの写真をトレースしてブロックをカットします。 パテがまだ完全に固まっていない内ならバターのように非常に簡単にカットすることが出来ます。 次にセンターラインとボンネットのラインを書き込み、フロントから大雑把に削っていきます。

マツダSHINARI(靭) フルスクラッチ制作記_010 マツダSHINARI(靭) フルスクラッチ制作記_011 マツダSHINARI(靭) フルスクラッチ制作記_012  サイドパネルからリアにかけても削り進めます。1/24で慣れた上に1/24モデルを見ながらの作業ですので非常にサクサクと進みます。 大きな気泡は都度パテで埋めながら作業します。材料がポリパテ1種類のみですので、材料の固さの違いによる被削性の違いは気にする必要がありません。

マツダSHINARI(靭) フルスクラッチ制作記_013 マツダSHINARI(靭) フルスクラッチ制作記_014 マツダSHINARI(靭) フルスクラッチ制作記_015  全体をスポンジやすり等で均します。マフラーエンドは形状を把握しやすいようにブルーの塗料を混ぜたポリパテで作りました。 大体形になったので内側を彫刻刀でえぐります。ポリパテもすっかり固まっているので流石に固く、小さいとはいえ結構大変でした。 はじめに少し削っておけばよかったとちょっと後悔です。

マツダSHINARI(靭) フルスクラッチ制作記_016 マツダSHINARI(靭) フルスクラッチ制作記_017 マツダSHINARI(靭) フルスクラッチ制作記_018  ボディが薄くなったところでウィンドウを切り離します。ピラーが滅茶苦茶細いので、この後の作業で何回も複雑骨折を繰り返すことになります。
 ボディが大体形になりました。ここまでで約2週間と順調でしたので、この時は4/1に間に合うと楽観視していました。

マツダSHINARI(靭) フルスクラッチ制作記_019 マツダSHINARI(靭) フルスクラッチ制作記_020 マツダSHINARI(靭) フルスクラッチ制作記_021  シートもポリパテで作ります。シートはシャシーに固定して真上から型抜きする予定なので、背もたれの背面は垂直に肉盛りしておきます。 出来たシートをブルーミックスで型取りし、レジンで複製しました。

マツダSHINARI(靭) フルスクラッチ制作記_022 マツダSHINARI(靭) フルスクラッチ制作記_023 マツダSHINARI(靭) フルスクラッチ制作記_024  プラ材で作ったシャシーにリアシートを接着します。フロントシートは厚肉のままだとやっぱりトイっぽいのである程度薄く削ることにしました。 この形状ではシャシーに固定した時に真上から型が抜けませんが、全体的に斜め方向に抜くようにすればうまくいきそうです。 ダッシュボード下も斜めから抜ける形状にしておきます。

マツダSHINARI(靭) フルスクラッチ制作記_025 マツダSHINARI(靭) フルスクラッチ制作記_026 マツダSHINARI(靭) フルスクラッチ制作記_027  5mmの丸棒にアルミ線を巻いてハンドルを作り、ポリパテを盛ったメーターフードへ押し付け、 硬化後にディティールを掘り込みます。メーターは完全にデフォルメですが、それっぽく削っておきました。 ハンドル下が丸太のようになっていますが、一体成型の予定なので、こうしておかないと型から抜けなくなります。 ハンドルは出来るだけ別パーツに見えるようにバランスを見ながら形状を整えていきます。

マツダSHINARI(靭) フルスクラッチ制作記_028 マツダSHINARI(靭) フルスクラッチ制作記_029 マツダSHINARI(靭) フルスクラッチ制作記_030  ドアの内張りをプラ板で製作します。少しボリュームが足りなかったので、ポリパテを少し盛りました。
 シートと内張りを全てシャシーに接着し、隙間をポリパテで埋めました。これでインテリアの完成です。

マツダSHINARI(靭) フルスクラッチ制作記_031 マツダSHINARI(靭) フルスクラッチ制作記_032 マツダSHINARI(靭) フルスクラッチ制作記_033  フロントのディティールを作り込んでいきます。 ヘッドライトはボディと一体で削り出します。塗装がかなり面倒になると思いますが、 これだけ小さいと、別パーツ化して複製したとしてもまともな形にする自信がありませんので、一体成型にて制作します。 シグネチャーウィングはプラ板です。

マツダSHINARI(靭) フルスクラッチ制作記_034 マツダSHINARI(靭) フルスクラッチ制作記_035 マツダSHINARI(靭) フルスクラッチ制作記_036 リアもフロントと同様の作り方です。「SHINARI靭」の銘板が入る凹みの部分のカバーは、クリアレジンで複製しようと思います。

マツダSHINARI(靭) フルスクラッチ制作記_037 マツダSHINARI(靭) フルスクラッチ制作記_038 マツダSHINARI(靭) フルスクラッチ制作記_039  フロントグリルはパテの塊から削り出しましたが、かなりガタガタになってしまいました。作り直すのが面倒なのでこのまま進めます。 その他細かなディティールを追加して、フロント&リアの完成です。

マツダSHINARI(靭) フルスクラッチ制作記_040 マツダSHINARI(靭) フルスクラッチ制作記_041 マツダSHINARI(靭) フルスクラッチ制作記_042  タイヤは蛍光ペンのキャップをカットして作ることにしました。そしてホイールは思いっきり手を抜き、写真を貼り付けて済まそうと目論んでいます。 頑張ればそれなりのディティールで作り込むことは出来ますが、頑張った割には汚くておもちゃっぽくなるんじゃないかと思い、ならいっそ写真を貼ったほうがリアルに見えるかもと思ったからです。 まぁ、手抜きなんですが(笑)。この作品は手軽に作ることもテーマのひとつなのでこれで良いかと。

マツダSHINARI(靭) フルスクラッチ制作記_043 マツダSHINARI(靭) フルスクラッチ制作記_044 マツダSHINARI(靭) フルスクラッチ制作記_045  作ったタイヤをボディと合わせてみると少し小さく感じたので、0.14mmのプラペーパーをひと巻き追加して径を大きくしました。 これで丁度よくなりました。 ブルーミックスとレジンで4個複製してタイヤの完成です。

マツダSHINARI(靭) フルスクラッチ制作記_046 マツダSHINARI(靭) フルスクラッチ制作記_047 マツダSHINARI(靭) フルスクラッチ制作記_048  ボディとシャシーの結合方法ですが、ボディ後端の内側に凸部を作ってシャシーに引っ掛け、前方を底面からタッピングネジ1本で結合する方法としました。 また今回はスケールが小さいため、分割数を増やすと逆に部品精度が落ちると考え、シャシーにドア内張りとタイヤも予め結合し、分割数を極力少なくするようにしました。

マツダSHINARI(靭) フルスクラッチ制作記_049 マツダSHINARI(靭) フルスクラッチ制作記_051 マツダSHINARI(靭) フルスクラッチ制作記_052  サフ吹き前の原型です。天井のフレームがありませんが、ここはバキュームで製作予定のウィンドウパーツの裏面から塗装で表現しようと考えています。

靭(SHINARI) 制作記 2/2」へ続きます。



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