マツダ 靭(SHINARI) 制作記 1/21/64 フルスクラッチ■SHINARI |
サイズが小さいのでポリパテのブロックから削り出すことにします。 まずはホイールアーチ部をカットしたプラ板で写真のような箱を作ります。 ホイールアーチ部に適当なペンのキャップを置き、箱の中にポリパテを詰めて固めます。キャップやプラ版にはメンソレータムを塗ってくっつかないようにしておきます。 出来上がったブロックは漫画チーズの様で何かいい感じ(笑) |
サイドの写真をトレースしてブロックをカットします。 パテがまだ完全に固まっていない内ならバターのように非常に簡単にカットすることが出来ます。 次にセンターラインとボンネットのラインを書き込み、フロントから大雑把に削っていきます。 |
サイドパネルからリアにかけても削り進めます。1/24で慣れた上に1/24モデルを見ながらの作業ですので非常にサクサクと進みます。 大きな気泡は都度パテで埋めながら作業します。材料がポリパテ1種類のみですので、材料の固さの違いによる被削性の違いは気にする必要がありません。 |
全体をスポンジやすり等で均します。マフラーエンドは形状を把握しやすいようにブルーの塗料を混ぜたポリパテで作りました。 大体形になったので内側を彫刻刀でえぐります。ポリパテもすっかり固まっているので流石に固く、小さいとはいえ結構大変でした。 はじめに少し削っておけばよかったとちょっと後悔です。 |
ボディが薄くなったところでウィンドウを切り離します。ピラーが滅茶苦茶細いので、この後の作業で何回も複雑骨折を繰り返すことになります。 ボディが大体形になりました。ここまでで約2週間と順調でしたので、この時は4/1に間に合うと楽観視していました。 |
シートもポリパテで作ります。シートはシャシーに固定して真上から型抜きする予定なので、背もたれの背面は垂直に肉盛りしておきます。 出来たシートをブルーミックスで型取りし、レジンで複製しました。 |
プラ材で作ったシャシーにリアシートを接着します。フロントシートは厚肉のままだとやっぱりトイっぽいのである程度薄く削ることにしました。 この形状ではシャシーに固定した時に真上から型が抜けませんが、全体的に斜め方向に抜くようにすればうまくいきそうです。 ダッシュボード下も斜めから抜ける形状にしておきます。 |
5mmの丸棒にアルミ線を巻いてハンドルを作り、ポリパテを盛ったメーターフードへ押し付け、 硬化後にディティールを掘り込みます。メーターは完全にデフォルメですが、それっぽく削っておきました。 ハンドル下が丸太のようになっていますが、一体成型の予定なので、こうしておかないと型から抜けなくなります。 ハンドルは出来るだけ別パーツに見えるようにバランスを見ながら形状を整えていきます。 |
ドアの内張りをプラ板で製作します。少しボリュームが足りなかったので、ポリパテを少し盛りました。 シートと内張りを全てシャシーに接着し、隙間をポリパテで埋めました。これでインテリアの完成です。 |
フロントのディティールを作り込んでいきます。 ヘッドライトはボディと一体で削り出します。塗装がかなり面倒になると思いますが、 これだけ小さいと、別パーツ化して複製したとしてもまともな形にする自信がありませんので、一体成型にて制作します。 シグネチャーウィングはプラ板です。 |
リアもフロントと同様の作り方です。「SHINARI靭」の銘板が入る凹みの部分のカバーは、クリアレジンで複製しようと思います。 |
フロントグリルはパテの塊から削り出しましたが、かなりガタガタになってしまいました。作り直すのが面倒なのでこのまま進めます。 その他細かなディティールを追加して、フロント&リアの完成です。 |
作ったタイヤをボディと合わせてみると少し小さく感じたので、0.14mmのプラペーパーをひと巻き追加して径を大きくしました。 これで丁度よくなりました。 ブルーミックスとレジンで4個複製してタイヤの完成です。 |
ボディとシャシーの結合方法ですが、ボディ後端の内側に凸部を作ってシャシーに引っ掛け、前方を底面からタッピングネジ1本で結合する方法としました。 また今回はスケールが小さいため、分割数を増やすと逆に部品精度が落ちると考え、シャシーにドア内張りとタイヤも予め結合し、分割数を極力少なくするようにしました。 |
サフ吹き前の原型です。天井のフレームがありませんが、ここはバキュームで製作予定のウィンドウパーツの裏面から塗装で表現しようと考えています。 |