第7回しまだ大井川マラソンinリバティ静岡県島田市 島田市役所前〜リバティ〜島田市陸上競技場■2015.10.25(日) |
遂にこの日が来ました。走り始めて3年と3ヶ月。フルマラソンに初挑戦です。 本当はしっかりとトレーニングを積んで自信がついてから挑戦したかったのですが、年齢的にもいい加減に挑戦しないと機を逃してしまいそうだったので、準備不足ながらの挑戦です。 また自分にもう一つ上のステージが用意されているのなら、そのきっかけにしたいという思いもありました。 |
フル初挑戦として選んだ大会は「しまだ大井川マラソンinリバティ」。慎重を喫し、ほぼフラットでフル初心者に優しいこの大会をチョイスしました。 またクッション性重視のシューズも2週間前に新調。ハーフ以下の大会では装備しませんが、タブレットやエネルギージェルも準備しました。 |
大会会場は模型の聖地静岡県。朝3時半(!)という暗闇の中、夜逃げするかのように家を出て会場に向かいます(笑) 夜が明けて非常に良い天気となりました。更衣室は「プラザおおるり」というホールの中でした。 |
今まで参加した大会の中では一番参加者が多く、道路を封鎖しているせいか町全体がマラソン会場になっている感じがしました。 参加申込者は大型都市マラソンほどではありませんが、それでも1万人を越えています。 |
10月も終わろうとしているにもかかわらず、日差しが相当きついです。先週の「鈴鹿かもしかマラソン」を思い出し少し心配です。 それでもスタートの時間が近づくにつれて高揚感が増し、根拠もないのになんだかやれそうな気がしてきました(笑) |
予想タイムはハーフの自己ベストが1時間36分ですから一般論的にはサブ3.5も夢ではありませんが、最近の傾向から3時間50分と予想。
戦略は随分悩み、 @無難にイーブンペースで3時間50分を狙う。 A3時間半を狙い、後半玉砕してもサブ4はいけるだろう。 セオリーは確実に@ですが、誰と競争しているわけでもないので玉砕覚悟でAで攻めることにしました。そしていよいよスタートです! |
攻めるといっても5分/kmのペース。ハーフの大会よりゆっくりとしたペースのため、序盤は楽に走ることが出来ました。 |
市街地を抜け、マラソン専用コース「リバティ」に差し掛かります。 イーブンペースを保っていますが、既に多くのランナーがリバティ内を走っているのが見えます。 |
マラソン専用コースだけあって、広くて走りやすいコースです。近所にこんなトレーニングコースがあれば良いなぁと、羨ましく思いながら走っていました。 |
この大会は33km地点の大エイドステーションが名物ですが、折り返して戻ってくるその場所で準備が進められていました。 タイムを重視するならゆっくりと立ち寄れないしどうしようかなぁと思いつつも、これから20km先の折り返し地点を目指して大井川を南下します。 |
緑も綺麗で本当に素晴らしいコースです。 そしてまっすぐと南下するだけなので、前方に果てしなく道が続きます。 |
周りのランナーも一定ペースであまり人の入れ替わりがありません。 流石にサブ3.5レベルを狙うランナーはそれなりにトレーニングを積んできているようです。 私も14kmまでほぼ目標通りの5分/kmで走り、皆についていきます。 |
集団で走っていましたが、15kmを過ぎたあたりから動きがありました。 私が落ち始めました(笑) 暑さにやられたのかジリジリと後退。 丁度その頃エイドステーションで美味しそうなフルーツが並んでいるのを見つけました。 |
たまらずにパイナップルを2切れ食べました。凄く旨かったです。 しかしペースは回復せず、20km地点では5分30秒/kmまで落ちていました。 |
20.5km地点で折り返し、いよよ大会参加としては未知の領域に入ります。
21km地点でのタイムは1時間48分24秒。目標の1時間45分を割ってしまい、サブ3.5はちょっと難しそうです。
それでもサブ4にはまだまだ余裕があります。 後半に続く! |
後半巻き返し! といきたい所ですが、暑さにもやられてペースはみるみる落ち、23km時点で6分30秒/km。 もはやこれまで、23.5km付近から500mほど歩いてしまいました。 まだ視界に入る範囲では4〜5人ほどしか足が止まっておらず悔しさ一杯です。 |
ただ、25km過ぎたあたりからは脱落者が続出。 暑いとはいえフラットな走りやすいコース。フルマラソンの過酷さを改めて痛感しました。 |
所定の給水・給食所以外の場所でも、何箇所かで一般の方がドリンクや補給食を提供されていました。 私も遠慮なくコーラとミカンを頂きました。 走っている最中に炭酸飲料は中々飲めませんが、もはやフラフラ状態だったので甘い飲み物は大歓迎。美味しかったです。 |
走ったり歩いたり、こむら返ったり(笑)を繰り返しながら30km地点までやってきました。 練習での最長走行距離は31kmなので、ここから本当に未知の領域です。 レース前は所謂「30kmの壁」とやらへの挑戦を楽しみしていましたが、何のことはない23kmで既にポンコツです(笑) |
全ての給水所でお世話になり、何とか復活を試みますが駄目です。 もうすぐ大エイドステーションですが、序盤タイムを出すために止まらずに走り抜けようかどうしようかと悩んでいましたが、 何を偉そうにといった感じですね(笑) もう楽しむしかありません。 |
33.5km付近の大エイドステーションにやってきました。 多くのランナーがひしめいています。 さぁ、食べまくるぞと思いつつも、疲労とドリンクの取りすぎで気持ち悪くて食べ物を受け付けません。 せめてもと、まずは温かいスープを一杯頂きました。 |
続いてチョコレートとミカンを一切れずつ。これで精一杯です。 エイドステーションを抜け、皆絶望に向かって走り、もとい歩き出します(笑) |
35km地点です。ようやくゴールに近づいてきた感じがしました。 このあたりになるともう半分くらいのランナーが歩いています。 |
歩いているランナーを早歩きより遅いスピードで抜き去るデッドヒートを展開! もう周りは難民状態です(笑) 行く先にある幸せを求めて疲弊した体を引きずり進みます。 |
第二折り返しポイント。ゴールまであと4.5km! 本当にあと少しなので、ここからは歩かずに少しずつペースを戻していきました。 |
42km! ゴール目前です。 先ほどの大エイドステーションの裏側を走りますが、もうゴールも見えています。 ここからは皆ヘロヘロ状態なので、走れば走るほど順位が上がります。 |
ゴール手前、あと二人を抜き去ろうと猛チャージを掛けましたが、またしてもこむら返りを起こしてしまい、足を引きずりながらゴールしました。 |
玉砕覚悟の戦法とは言え酷い結果です。 私のレースは既に15kmの地点で終了していたと言えます。 |
部門順位は1170位/2120人、総合順位は2992位/6002人で丁度真ん中くらいの順位でした。 タイムはサブ4どころか4時間48分の大誤算です。 フルではハーフ以下の距離の練習はほとんど足しにならないと痛感しました。 やはりフルにはフルなりの練習が必要だということです。甘くはないですね。 |
レース後も、かつて経験したことがないようなダメージが体を襲い、更衣室のテント内で2時間倒れていました。
足湯につかり、ゆっくりと家路に着きました。 終わった瞬間はもうフルは走ることはないなと思いましたが、少し日が経つともう一度挑戦しようという気になっていて、マラソンって不思議な魅力があります。 |