サイトをご覧になれば一目瞭然ですが、私にとってランティスは「愛車」ではなく「溺愛車」でした。
このようなサイトを立ち上げておきながらなんですが、私は「車」というジャンルについて車好き・模型好きでない一般の方よりも知識を持ち合わせておりません。
ランティスに出会う前までは車をただの「足」と考えていました。ランティスは購入する3年前くらいからその存在を知り、「かっこいい車だな」と思って色々と調べていく内に
この車への思いが次第に大きくなり、本当に「この車が欲しい!」と思って購入した最初の車でした。しかし自身の不注意から購入僅か4ヶ月後に全損事故によって大破。上の写真は諦めきれずに再購入した2台目です。
2台目は通称「大鳥居」と呼ばれる巨大なリアスポイラー付きで、あまりに目立つので購入時は流石に少し躊躇しましたが、ランティス乗りの憧れの装備でもあるので思い切って購入しました。
実際に乗り始めるとそんな悩みは1週間でなくなり、逆に誇示したくなるほど愛着がわきました。スポイラー付きのハッチバックは開けるとまるで孔雀のようで、本当に誇らしかったです(笑)。
マイナーな上にこのようなスタイルですので色々な方に声をかけていただきました。
- ロータリーエンジンか?(会社の守衛のおじさん)
- 空を飛びそう(会社の同僚)
- あんた良く分かっているよ!(コンビニの駐車場で見知らぬおじさんから)(笑)
- これロータスか?(高速道路でおまわりさんに捕まったとき)(爆)
最後は高速道路走行中にラジエター周辺が破損して一瞬にしてオーバーヒート、そしてエンジンが破損してしまいました。後から調べたところこの車のアキレス腱のようなもので、
同じような目にあった人が何人もいるようです。エンジン載せ換えで蘇生させることも考えましたが、
- 初年度登録から13年5ヶ月で、ちょうど25万の補助金対象車
- 3ヵ月後に車検
- 走行距離12万kmで維持が困難になってきた
- 発売されたばかりの新型アクセラが結構気になっていた
- ランティスの模型が完成した(笑)
といった具合に色々と条件がそろってしまった為に、最大限に理性を働かせて乗り換えることにしました。
本音ではまだまだ乗り続けたかったのですが、また故障して大好きな車で大きな事故にあっては悲しいのでここが良い潮時かと。
またここで乗り換える選択をしなければ、悪い意味でこの車に取り憑かれてしまうのではないかとも本気で思っていました(笑)
1週間葛藤して決断しましたが、その間ディーラーは私がランティス好きなのことを良く分かってくれていたので蘇生させる方向ですぐに段取りしてくれて、
「広島の工場にオーバーホール済みのエンジンが一基残っている」なんて言われたときにはかなり気持ちが傾きました(笑)。
車を売る絶好のカモを目の前にして本当にうれしい対応で、今後もお世話になりたいと思いました。
実用性をスポイルしないサイズの普通に使える4枚ドアの車でありながら、一日中眺めていても飽きない流麗な奇跡のデザイン。
走り出すと人・車・道が一体になっていくような錯覚さえ覚えるような乗り心地。
こんな車に出会うことは二度とないと思います。一番右の写真は最後の姿です。黄昏が一層切ないものを感じさせます。
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