愛車を作ろう!Full Scratch Modelling Cars

マツダ NDロードスター(幌開閉モデル) 制作記 1/2

タミヤ 1/24 スポーツカーシリーズ No.342 マツダ ロードスター改造

■ROADSTER (MX-5)


タミヤ マツダNDロードスター(幌開閉モデル)制作記-001 タミヤ マツダNDロードスター(幌開閉モデル)制作記-002 タミヤ マツダNDロードスター(幌開閉モデル)制作記-003  NDロードスターの幌開閉モデルを制作します。しかもフィギュアを電動で動かし、そのフィギュアに幌を開閉させます。 この作品の構想は電動RFの制作中に既に頭の中にあったのですが、いくつか課題があって手を付けずにいました。

 そんな中、2017年9月にテレビ愛知の「極上ライフ おとなの秘密基地」という番組への出演依頼があり、この作品の制作過程を番組で取り上げることになりました。 丁度翌月開催の東京モーターショーでマツダの新コンセプトカーが披露されるので、そのフルスクラッチを題材にしてはどうかと提案しましたが、 一般視聴者にも分かり易い「動く模型」が希望とのこと。当然RFの噂を聞きつけての出演依頼でしたので、更に「今度も拍手喝さいを受けるような作品をお願いしたい」という無茶振りでした(笑) 拍手は無理として、そんな流れで手持ちのネタの中からをこのモデルを制作することに決定しました。 提案したときのディレクターとのやり取りはこんな感じでした。

ka「期限内に完成しないかもしれないですよ?」
デ「分かりました!それでいきましょう!」
ka「そもそも狙い通り作れるか自信ないですよ?」
デ「分かりました!それでいきましょう!」
ka「(あぁ絶対に完成させないといけねぇや・・・。(笑))」

 キットは新規に用意せず、以前制作した陰影塗装を施したロードスターを分解・改造します。 ようやくあの恥ずかしいモデルをこの世から抹消出来ました(笑)

タミヤ マツダNDロードスター(幌開閉モデル)制作記-004 タミヤ マツダNDロードスター(幌開閉モデル)制作記-005 タミヤ マツダNDロードスター(幌開閉モデル)制作記-006  幌のフレームを作りますがいきなり真鍮線を曲げて作るのは難しいため、まずはガイドとなる幌をバキュームフォームで製作します。

タミヤ マツダNDロードスター(幌開閉モデル)制作記-007 タミヤ マツダNDロードスター(幌開閉モデル)制作記-008 タミヤ マツダNDロードスター(幌開閉モデル)制作記-009  真鍮線を加工します。万力で潰して平面を作り、そこに穴を開けて連結するようにします。

タミヤ マツダNDロードスター(幌開閉モデル)制作記-010 タミヤ マツダNDロードスター(幌開閉モデル)制作記-011 タミヤ マツダNDロードスター(幌開閉モデル)制作記-012  最初のフレームですがいきなりタイヤハウスと思いっきり干渉してしまいました。 この後真鍮線の形を見直しつつ、干渉部もバリバリと取っ払っていきます。

タミヤ マツダNDロードスター(幌開閉モデル)制作記-013 タミヤ マツダNDロードスター(幌開閉モデル)制作記-014 タミヤ マツダNDロードスター(幌開閉モデル)制作記-015  試行錯誤の末何とか形になってきました。ハードトップのRF並みかそれ以上に難しかったです。

タミヤ マツダNDロードスター(幌開閉モデル)制作記-016 タミヤ マツダNDロードスター(幌開閉モデル)制作記-017 タミヤ マツダNDロードスター(幌開閉モデル)制作記-018  続いて幌の製作です。バキュームフォームの型にマスキングテープを貼り、幌の切断型を作ります。 幌の材質は黒い傘です。目が細かくて生地が薄く、切断面がほつれ辛い材質を探して傘にたどり着きました。 実車の幌の用途とも通じるところがあってぴったりの材質だと思います。

タミヤ マツダNDロードスター(幌開閉モデル)制作記-019 タミヤ マツダNDロードスター(幌開閉モデル)制作記-020 タミヤ マツダNDロードスター(幌開閉モデル)制作記-021  幌形状に切り出します。まずは両面テープで貼り合わせて様子をみます。

タミヤ マツダNDロードスター(幌開閉モデル)制作記-022 タミヤ マツダNDロードスター(幌開閉モデル)制作記-023 タミヤ マツダNDロードスター(幌開閉モデル)制作記-024  一発で上手くいかなかったので何度も形状を見直しています。 材質についてももっと良いものがないのか並行して探していました。 ストレッチ性のある服の生地はどうかと店で探したり、数年前に忘年会のビンゴゲームの景品でもらった服を引っ張り出したりして試してみました。 しかし生地が厚くてぬいぐるみのようにモコモコとしている上、切断したところもほつれ易かったので駄目でした。

タミヤ マツダNDロードスター(幌開閉モデル)制作記-025 タミヤ マツダNDロードスター(幌開閉モデル)制作記-026 タミヤ マツダNDロードスター(幌開閉モデル)制作記-027  ということで傘で形状を詰めていきました。ほぼ形が決まってきたので接着剤で貼り合わせてみました。 接着剤は色々試しましたが、Gクリアがしっかりと接着出来て具合が良かったです。

タミヤ マツダNDロードスター(幌開閉モデル)制作記-028 タミヤ マツダNDロードスター(幌開閉モデル)制作記-029 タミヤ マツダNDロードスター(幌開閉モデル)制作記-030  幌はボディに直接貼りつけるとメンテし辛いため、取り外せるようにします。 写真のようなフレームを追加し、このフレームに幌を貼り付けます。 幌を外すときはこのフレームごとボディから取り外します。

タミヤ マツダNDロードスター(幌開閉モデル)制作記-031 タミヤ マツダNDロードスター(幌開閉モデル)制作記-032 タミヤ マツダNDロードスター(幌開閉モデル)制作記-033  幌も試作の山を乗り越えてようやく形になりました。幌の製作に使った傘と服は再利用・・・。

 模型を作るということは何かを捨てるということかもしれません。 あぁ、模型道は険しき道ぞ(笑)

タミヤ マツダNDロードスター(幌開閉モデル)制作記-034 タミヤ マツダNDロードスター(幌開閉モデル)制作記-035 タミヤ マツダNDロードスター(幌開閉モデル)制作記-036  フィギュアの製作です。 腕を動かすための機構を胴体内に収める必要がありますが、まず傘歯車を使った機構を考えました。 しかし市販で極小の傘歯車を見つけることが出来ず、代わりにピン歯車を自作しましたがまともに動きませんでした。 そこで今度はウォームギヤを使ってみることにしました。

タミヤ マツダNDロードスター(幌開閉モデル)制作記-037 タミヤ マツダNDロードスター(幌開閉モデル)制作記-038 タミヤ マツダNDロードスター(幌開閉モデル)制作記-039  ウォームギヤは入出力の軸心がずれるためにどうしてもギヤが背中側へ出っ張ってしまいます。 また減速比が大きくなるのですが、今回それでは不都合があるためその前段階で増速させる必要があります。 更に本来ウォームホイールという歯が斜めのギヤを組み合わせなければなりませんがこれの入手性も良くないため、通常の平歯車(歯がまっすぐのギヤ)で代用しなければなりません。 色々問題もありますが他に良案もないため、この方法でギヤユニットを組み上げていきます。

タミヤ マツダNDロードスター(幌開閉モデル)制作記-040 タミヤ マツダNDロードスター(幌開閉モデル)制作記-041 タミヤ マツダNDロードスター(幌開閉モデル)制作記-042  左腕は切断して角度を変えます。またフィギュアの胴体裏側をくり貫き、足も干渉部を削ります。

タミヤ マツダNDロードスター(幌開閉モデル)制作記-043 タミヤ マツダNDロードスター(幌開閉モデル)制作記-044 タミヤ マツダNDロードスター(幌開閉モデル)制作記-045  ポリパテでフィギュアの形状を整えていきます。

タミヤ マツダNDロードスター(幌開閉モデル)制作記-046 タミヤ マツダNDロードスター(幌開閉モデル)制作記-047 タミヤ マツダNDロードスター(幌開閉モデル)制作記-048  ギヤユニットですがいまいち動きが渋く、モーターでの駆動が困難そうなため改良しました。 ウォームギヤを1条巻きから2条巻きに変更しました。 これで駆動効率が上がったのですが、進み角が大きくなったので平歯車とのかみ合わせが更に悪くなってしまいました。 そこで平歯車の中央部のみ残し、かみ合いが悪い両端を切除することで何とかまともに動くようになりました。

マツダ NDロードスター(幌開閉モデル) 制作記 2/2」へ続きます。



マツダ NDロードスター(幌開閉モデル) 制作記 2/2    HOMEに戻る    作品一覧に戻る